冬のスキーシーズンだけスタッドレスタイヤを使いたい。しかし冬以外のシーズンは夏タイヤで走りたい、そんな要望も多いのではないでしょうか?
マンション住まいでタイヤの置き場がない、重いタイヤの積み下ろしがつらい――そんな悩みを解決してくれるのが「タイヤ保管サービス」です。
しかし、いざ調べると店舗やプランが多く、タイヤの保管サービス料金の相場や内訳が分かりにくいと感じる方は少なくありません。
本記事では、料金が決まる仕組み(サイズ・保管環境・含まれる作業)を解説し、実際に店舗で聞いたタイヤ保管サービスの料金を紹介します。
2025年最新|タイヤ保管サービス 料金の相場と内訳・安くするコツ【初心者向け】
結論|タイヤ保管サービス 料金は「サイズ・保管環境・セット内容」で決まる
最初に結論です。自宅にタイヤ4本を保管するスペースが用意できるなら、タイヤ保管サービスを使う必要はありません。はっきり言って、タイヤ保管サービスは高いです。
もちろん、地域や店舗、所有する車両によって料金は変わります。しかし2025年9月に私が調べた情報からは、タイヤ保管サービスは料金が高すぎます。雪国でなければ、スタッドレスタイヤを諦めて、夏タイヤとタイヤチェーンで冬場を過ごした方が断然安いです。
それでもタイヤ保管サービスにもメリットがありますので、わかりやすく解説します。この解説では17インチの乗用車タイヤを想定しています。
こんな人はタイヤ保管サービスがおすすめです。
料金よりも、走行安全性、タイヤの品質を重視したい
マンション住まい・自宅に置き場がない
SUV/ミニバンでタイヤが重く、運搬が大変
共用部の保管禁止・盗難や劣化が心配
交換のたびに持ち運び・積み下ろしの手間を減らしたい
タイヤ保管サービス 料金の基本|保管料・脱着・出庫費用の“基本セット”を理解
保管料の相場と違い|タイヤ保管サービス 料金(期間/屋内外/セキュリティ)
中心となる費用が保管料です。料金設定は多くの店舗でタイヤのサイズ区分(例:〜13インチ/14〜16インチ/17〜20インチ/20インチ以上など)と期間(シーズン・8か月以内、4か月以内など)で決まります。
2024年までは年間料金が設定されていた店舗も多かったようですが、2025年から年間料金は廃止され、最大8か月料金に改正されています。(そのため、年間料金は従来の2倍ほどに高騰しています。)また、屋内倉庫・ラック保管・入退室管理があるほど高くなり、地方よりも都市部の方が高い傾向です。
出庫・引取費用とリードタイム|繁忙期のタイヤ保管サービス 料金に影響する要素
店舗併設型は当日受渡しが可能なこともありますが、外部倉庫保管は出庫まで10日前後のリードタイムがかかる場合があります。特に履き替え繁忙期(11〜12月/3〜4月)は予約が集中するため、早めの連絡が必要です。都内は外部倉庫が多いので、倉庫から出すときのタイミングを確認しておきましょう。
脱着・組替え・バランスの費用|タイヤ保管サービス 料金に含まれる/別料金の見分け方
保管料に脱着工賃(車体からの付け外し)や組替え・バランス(ホイールからタイヤを外して付け替える作業)が含まれるかは店ごとに異なります。原則として別料金が多いです。ホイール付きで預けると組替えが不要になり、費用の読みやすさと当日の作業時間短縮につながります。
有料オプション一覧|洗浄・写真管理・空気圧点検・補償とタイヤ保管サービス 料金
洗浄・コーティング:ホイール汚れや融雪剤の付着を落とす。見た目だけでなく腐食予防にも有効。
写真管理・バーコード管理:自車のタイヤが個品管理され、取り違え防止や状態把握に役立ちます。
空気圧点検・ローテーション提案:保管中の自然減圧に対応し、次回交換時の安全性を高めます。
補償:盗難・紛失・破損が起きた場合の上限金額や、経年劣化の扱いを事前に確認しましょう。
比較の要点|サイズ・期間・業態で変わるタイヤ保管サービス 料金相場
サイズ別の料金目安|軽/コンパクト/セダン/SUVのタイヤ保管サービス 料金
以下は保管料のみの目安です。地域や店舗、キャンペーンで変動します。1シーズン8か月以内の保管の場合です。(年間保管は2倍の料金になります。)
13インチ以下(軽自動車等):1シーズン 11,500円
14〜16インチ(コンパクト〜セダン):1シーズン 13,500円
17インチ以上(SUV・ミニバン):1シーズン 15,500円
20インチ級(大型SUV・輸入車):1シーズン 26,500円
年間料金へ換算すると、上記8か月料金の2倍になります。23,000〜53,000円です(夏冬2シーズン保管+1回ずつ出庫想定)。
業態別の違い|ディーラー/量販店/GS/専門倉庫/宅配のタイヤ保管サービス 料金と特徴
ディーラー:純正サービス+点検が手厚く、屋内倉庫・写真管理・コーティングなど品質重視。価格はやや高め。
カー用品量販店:全国ネットで利便性が高く、保管は提携倉庫で行うことが多い。出庫に数日必要な場合がある。
ガソリンスタンド(SS):地域に密着し、シーズン料金が明朗。屋外仮置き〜屋内倉庫まで幅広い。
専門倉庫・宅配型:集荷・返却配送込みのプランが便利。月額換算は中位〜高位になりやすいが、持ち運び不要のメリットが大きい。
屋内vs屋外の比較|品質差と価格差から見るタイヤ保管サービス 料金
屋内(ラック):直射日光・雨風・温度変化を抑制。ゴム硬化を抑えやすく、価格は上がる。
屋外(覆いあり/仮置き):価格は抑えられるが、日射・湿気・温度変化・盗難リスクが相対的に高い。
耐久性や盗難対策を重視するなら、屋内倉庫+個品管理の明示があるプランが安心です。
ホイール付き vs タイヤのみ
ホイール付き保管:当日の作業は脱着のみで早い。料金体系が明確で、取り違えリスクが低い。
タイヤのみ保管:組替え・バランスが毎回必要で、別料金が積み上がる可能性。合計費用の見通しを持ちましょう。
比較表|業態別・作業内容別に見るタイヤ保管サービス 料金と出庫リード
業態 | 価格帯 | 保管環境 | 含まれる作業 | 出庫リード | こんな人に |
---|---|---|---|---|---|
ディーラー | 中〜高 | 屋内・管理良 | 点検・写真・洗浄など充実可 | 即日〜数日 | 品質重視・輸入車・新車保証との連携 |
量販店 | 中 | 外部倉庫中心 | 保管+必要作業を選択 | 数日〜10日 | 全国どこでも同水準の利便性 |
ガソリンスタンド | 低〜中 | 屋外〜屋内まで幅 | シーズンパック明朗 | 即日〜数日 | 近場で完結・価格重視 |
専門倉庫・宅配 | 中〜高 | 屋内・セキュリティ良 | 集荷・配送込みあり | 数日〜1週間 | 運搬ゼロが最優先 |
自宅保管vsサービス|費用対効果・安全性・総額で比較するタイヤ保管サービス 料金
自宅保管の実費と手間|ラック/カバー等の費用とタイヤ保管サービス 料金の差
ラックやカバーの初期費用は数千円〜で抑えられますが、湿度・温度・日射の管理、盗難・カビ・ひび割れなどのリスク管理は自己責任です。集合住宅では共用部保管が禁止の場合もあり、実質置き場がないこともあります。
劣化リスクと安全性|保管環境がタイヤ保管サービス 料金に与える影響
タイヤのゴムは熱・紫外線・オゾンで劣化します。屋外や直射日光下では硬化が早まり、制動距離の悪化につながります。屋内倉庫・ラックでの保管は、こうした要因を抑えやすく寿命を延ばす助けになります。
出し入れ・運搬負担の軽減策
タイヤ4本の積み下ろしは腰や手を痛めやすい作業です。タイヤは想像以上に重いです。
契約前チェックリスト9項目|見積の落とし穴とタイヤ保管サービス 料金の確認ポイント
保管環境:屋内/屋外、直射日光回避、床直置きの有無、ラック保管の有無
温湿度・セキュリティ:温湿度管理、入退室管理、監視体制の明示
個品管理:タグ・バーコード・写真管理・空気圧点検の有無
補償条件:盗難・紛失・破損の上限、経年劣化の扱い
サイズ・重量制限:SUV・ランフラット・20インチ超の可否
持ち込み条件:当店購入品限定か、他店購入でも可か
出庫リード:外部倉庫の場合、何日前連絡が必要か(例:5〜10営業日)
延長・解約規定:延長料の単価、途中解約の返金有無、キャンセル料
支払い方法:年額/シーズン/月額、自動更新の有無、クーポン適用
申し込み〜受け取りの流れ|はじめてでも迷わないタイヤ保管サービス 料金と手順
1)予約・申し込み
サイズ(例:215/50 R17)、保管期間(冬シーズンのみ・あるいは年間など)、セット内容(保管のみ/脱着込み/集荷配送あり)を決め、繁忙期前に予約します。
2)預け入れ(初回)
ホイールナット・ロックアダプター・会員証などを持参。預け入れ時に写真記録・タグ付けがあると安心です。タイヤの残溝・製造年週も控えておくと、買い替え判断に役立ちます。
3)保管中のメンテナンス
プランによっては空気圧点検・劣化チェックが入り、異常があれば連絡をもらえます。洗浄・コーティングを追加すると、次回の装着時に見た目も快適です。
4)引き取り・履き替え
外部倉庫型は10日前後の余裕を持って予約。引渡場所が申込店舗限定の運用も多いので、旅行前・車検前などスケジュールの前倒しが安全です。
実例|東京都内のタイヤ保管サービス 料金(215/50R17・ホイール付き)
私が、実際に店舗へ行って調べたタイヤ保管サービスの料金です。タイヤサイズは、乗用車の 215/50 R17 です。タイヤサイズによって料金が変わることに注意してください。東京都23区内の大手カー用品店3店舗での聞き取り調査です。
前提条件は、スキーシーズン(12月から3月まで)だけスタッドレスタイヤ、4月から11月までの8か月間は夏タイヤ、その間はスタッドレスタイヤを保管してもらうことを想定しています。スタッドレスタイヤはホイール付きです。
事例① 大手カー用品店A|タイヤ保管サービス 年間料金39,800円の内訳
保管料金 1シーズン(8か月以内)15,500円を2回分契約 年間 31,000円
タイヤ交換工賃 8,800円
12月 スタッドレスタイヤへ交換 4,400円(4本分)
4月 夏タイヤへ交換 4,400円(4本分)
年間料金合計 39,800円
事例② 大手カー用品店B|タイヤ保管サービス 年間料金41,400円の内訳
保管料金 1シーズン(8か月以内)15,200円を2回分契約 年間 30,400円
タイヤ交換工賃 11,000円
12月 スタッドレスタイヤへ交換 5,500円(4本分)
4月 夏タイヤへ交換 5,500円(4本分)
年間料金合計 41,400円
事例③ 大手カー用品店C|タイヤ保管サービス 年間料金35,800円の内訳
保管料金 1シーズン(8か月以内)17,000円と、1シーズン(4か月以内)10,000円を契約 年間 27,000円
タイヤ交換工賃 8,800円
12月 スタッドレスタイヤへ交換 4,400円(4本分)
4月 夏タイヤへ交換 4,400円(4本分)
年間料金合計 35,800円
改定に注意|物価・倉庫費で変動するタイヤ保管サービス 料金動向
上記3店舗のスタッフさんから聞いた情報ですが、現在(2025年9月時点)は、倉庫保管業者の人気がとても高いので、かなり料金設定が高く、強気の姿勢だということです。電気代や運送料金の値上げ、日本全体の物価高などもあり、以前(2024年まで)よりも保管料金が高騰しているようです。
タイヤ保管サービスが思いのほか高いので、自宅へタイヤを持ち帰る人も増えている状況だということです。また保管料金も毎年改正され、今後も高くなるリスクがあるとのことです。都内なので高いのかもしれません。
まとめ|コスト重視は自宅保管、安心重視はタイヤ保管サービス 料金を許容【判断基準】
現在(2025年9月時点)は、タイヤ保管サービスの料金が、とても高いです。安く利用したいと考えるなら、断念した方が良いです。
金額は関係なく、安全のために冬場はスタッドレスタイヤを使い、それ以外は夏タイヤを使うという人、タイヤの品質を一定に保つためにタイヤ保管サービスも良いかもしれません。
しかし、お金のことを考えるなら、やはり自宅保管が最もメリットが大きいです。
私は、結果的にタイヤ保管サービスとスタッドレスタイヤの両方を断念し、冬場は夏タイヤとチェーンで乗り越えることにしました。