都心からのアクセスが良く、週末のドライブ旅行先として絶大な人気を誇る群馬県・伊香保温泉。関越自動車道を走り抜け、車窓からの景色が徐々に山の色へと変わっていくと、旅への期待感も高まります。伊香保といえば、温泉情緒あふれる365段の石段街や、日本三大うどんの一つである水沢うどん、そして車好きの心をくすぐる博物館など、魅力的なスポットが目白押しです。
電車やバスの旅も良いですが、時間を気にせず、気になる場所へふらりと立ち寄れるのがドライブの醍醐味。特に伊香保周辺には、榛名湖へと続く爽快なドライブルートや、季節ごとに表情を変える絶景スポットが点在しており、ハンドルを握る楽しさを存分に味わうことができます。
この記事では、伊香保温泉へ車で訪れる方のために、絶対に外せない観光スポットや駐車場情報、失敗しないグルメ選び、そして日帰りで満喫するための最強モデルコースをご紹介します。初めて訪れる方も、リピーターの方も、このガイドを参考に伊香保ドライブを計画してみてください。心地よい風と温泉の湯けむりが、あなたを待っています。
伊香保温泉がドライブにおすすめな理由
伊香保温泉がなぜこれほどまでにドライバーに愛されるのか、その理由はアクセスの良さと、走ること自体を楽しめるドライブルートにあります。

都心からのアクセスが抜群
東京都心から関越自動車道を利用して「渋川伊香保IC」まで約1時間半から2時間。
そこから一般道を20分ほど走れば、もう伊香保温泉の入り口です。
長すぎず短すぎないこの距離感は、日帰りドライブや1泊旅行に最適です。
高速道路を降りてからの道も比較的整備されており、山道といっても極端に狭い場所が少ないため、運転にそれほど自信がない方でも安心して訪れることができます。

走って楽しい「榛名湖メロディーライン」
伊香保温泉から榛名湖へ向かう県道33号線には、車で走ると音楽が聞こえる「メロディーライン」があります。
時速50キロで走行すると、タイヤと路面の摩擦音で「静かな湖畔」のメロディーが車内に響き渡ります。
同乗者との会話も弾みますし、何より「伊香保に来た!」というワクワク感を高めてくれる素敵な演出です。
窓を閉めて耳を澄ませてみてください。

四季折々の景色を楽しむワインディングロード
車を走らせる醍醐味といえば、やはり窓の外に流れる景色です。
伊香保周辺は、春の新緑、夏の深い緑、秋の燃えるような紅葉、そして冬の雪景色と、季節ごとに全く違う表情を見せてくれます。
特に秋の紅葉シーズンは、山肌が赤や黄色に染まり、トンネルを抜けるたびに歓声を上げたくなるほどの美しさです。
適度なカーブが続く山道は、運転好きにとっても程よい刺激となり、車との一体感を楽しめるでしょう。
ドライバー必見!伊香保温泉の駐車場事情
車で観光地に行く際、一番の悩みどころといえば駐車場です。
伊香保温泉周辺にはいくつかの駐車場がありますが、場所や料金、混雑具合には差があります。
スムーズな観光のために、事前にポイントを押さえておきましょう。

無料駐車場と有料駐車場の使い分け
伊香保温泉には、無料で利用できる駐車場と、有料の市営・民営駐車場があります。
無料で有名なのが「河鹿橋駐車場」です。
紅葉の名所である河鹿橋のすぐ近くにあり、散策には最高の立地なのですが、収容台数が18台ほどと非常に少なく、競争率はかなり高めです。
特に紅葉シーズンや休日は朝早くから満車になることがほとんどですので、ここに停められたらラッキーくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。
確実に停めたい場合は、石段街の下にある「徳冨蘆花記念文学館」の駐車場や、周辺の市営駐車場(有料)を利用するのが賢明です。
石段街までは少し歩きますが、温泉街の雰囲気を楽しみながら散策できるので、苦にはなりません。
また、石段街の周辺には民間のコインパーキングも点在しています。料金は場所によって異なりますが、観光の中心地に近づくほど高くなる傾向があります。
石段街散策に便利な駐車場はどこ?
石段街を中心に観光するなら、「市営伊香保石段街駐車場」や「市営物聞駐車場」が便利です。

これらは石段街へのアクセスが良く、台数も比較的多く確保されています。
また、少し離れますが「伊香保ロープウェイ」の駅近くにある駐車場(見晴下駐車場など)もおすすめです。
ここからロープウェイに乗って山頂へ行き、景色を楽しんでから石段街へ下りていくというルートも、また違った楽しみ方ができます。
注意点として、石段街周辺の道は狭く、一方通行や歩行者専用道路も多いため、カーナビの案内だけでなく、現地の看板もしっかり確認しながら運転してください。
無理に細い道に入り込まず、大通り沿いの駐車場を選ぶのが無難です。
絶対に外せない!伊香保の定番観光スポット
車を停めたら、いよいよ伊香保観光のスタートです。
まずはここに行っておけば間違いない、定番のスポットをご紹介します。

365段の石段街を歩く
伊香保温泉のシンボルといえば、やはり365段の石段です。
「温泉街が1年365日、にぎわいますように」という願いが込められているそうです。
石段の両脇には、射的場や土産物屋、温泉まんじゅうのお店が軒を連ね、昭和の時代にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気が漂います。
365段と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、途中には足湯があったり、ベンチがあったりと休憩ポイントも多いので、景色を眺めたりお店をのぞいたりしながらゆっくり登れば、意外とあっという間です。
石段には十二支のプレートが埋め込まれているので、自分の干支を探しながら登るのも楽しいですよ。

縁結びのパワースポット「伊香保神社」
石段を登り切った先にあるのが「伊香保神社」です。
温泉と医療の神様が祀られており、近年では縁結びや子宝のパワースポットとしても人気を集めています。
静寂に包まれた境内からは、伊香保の街並みと遠くの山々を見渡すことができ、登り切った達成感と共に清々しい気持ちになれる場所です。
ここでお参りをして、旅の安全と良縁を祈願しましょう。

幻想的な赤の世界「河鹿橋」
伊香保神社からさらに奥へ進むと現れるのが、朱塗りの太鼓橋「河鹿橋(かじかばし)」です。
春の青々とした新緑とのコントラストも美しいのですが、やはり一番の見頃は秋の紅葉シーズンでしょう。
例年10月下旬から11月中旬にかけて、橋の周囲のカエデやモミジが一斉に色づき、燃えるような赤と橋の朱色が織りなす景色は圧巻です。
この時期には夜間のライトアップも行われ、昼間とはまた違った幽玄な世界を楽しむことができます。
駐車場からは少し歩きますが、伊香保に来たらぜひ足を運んでほしい絶景スポットです。
車好きの聖地へ!大人の遊び心を刺激するミュージアム
伊香保周辺には、車好きならずとも心躍るような、ユニークな博物館があります。
ドライブ旅行だからこそ、少し足を延ばして訪れてみませんか。
伊香保おもちゃと人形 自動車博物館
「プロが選ぶ観光施設100選」にも選ばれるなど、全国的にも有名な私設ミュージアムです。
館内に入ると、そこはもう昭和レトロの世界。懐かしいおもちゃやテディベア、昭和のスターたちのポスターなどが所狭しと並んでおり、大人世代には懐かしく、若い世代には新鮮に映る空間が広がっています。
そして、車好きにとってのメインイベントは「自動車博物館」エリアでしょう。
往年の名車やスポーツカー、クラシックカーがずらりと展示されています。
特に人気なのが、人気漫画『頭文字D』に登場する「藤原豆腐店」の実店舗を移築・再現した展示です。
主人公が乗っていたパンダカラーの車も展示されており、ファンならずともその再現度の高さに驚かされます。

館内は非常に広く、見応え十分です。
昭和の街並みを再現した「駄菓子屋横丁」では実際に駄菓子を買うこともでき、童心に帰って楽しむことができます。
雨の日でも楽しめる全天候型の施設なので、天候が怪しい時のプランとしても最適です。
伊香保グルメを堪能!水沢うどんと食べ歩き
ドライブの楽しみといえば、その土地ならではのグルメです。
伊香保には、わざわざそれを食べるために行きたくなるような名物があります。
日本三大うどんの一つ「水沢うどん」
伊香保温泉から車で約10分、「水澤観世音」の門前に広がる「水沢うどん街道」。
ここでは、日本三大うどんの一つに数えられる「水沢うどん」を提供する老舗が立ち並んでいます。
水沢うどんの特徴は、なんといってもそのコシの強さと透明感のある麺、そして喉ごしの良さです。

ざるうどんでいただくのが一般的で、ゴマだれや醤油だれにつけてツルッとすすれば、小麦の香りと出汁の旨味が口いっぱいに広がります。
人気店である「大澤屋」や「田丸屋」などは、休日のお昼時には行列ができることも珍しくありません。
お店ごとにタレの味や麺の太さにこだわりがあるので、何度か訪れて食べ比べてみるのも面白いでしょう。
舞茸の天ぷらと一緒にいただくのが定番のスタイルです。
石段街で楽しむ食べ歩きグルメ
石段街散策のお供には、片手で楽しめる食べ歩きグルメが欠かせません。
まず外せないのが「湯の花まんじゅう」。
伊香保は温泉まんじゅう発祥の地とも言われており、茶色の皮とほどよい甘さの餡が特徴です。
「勝月堂」のまんじゅうは特に有名で、蒸したてのアツアツを頬張るのが最高です。

そして、近年人気急上昇中なのが「石段玉こんにゃく」。
味がしみ込んだ丸いこんにゃくを串に刺したもので、ヘルシーながら満足感があります。からしをつけてピリ辛でいただくのがおすすめです。
さらに、甘いもの好きには「伊香保プリン」や「伊香保クレープ」も外せません。
地元の牛乳を使った濃厚なプリンや、和のテイストを取り入れたクレープなど、写真映えも味も抜群のスイーツが揃っています。
石段の途中で一息つきながら、甘いものでエネルギーチャージをしましょう。
伊香保温泉ドライブ・日帰りモデルコース
これまでのスポットを効率よく回る、おすすめの日帰りドライブコースをご提案します。
朝少し早めに出発して、充実した一日を過ごしましょう。
【午前】榛名湖とパワースポット巡り
まずは都心を朝8時頃に出発し、渋川伊香保ICを目指します。
ICを降りたら、そのまま「榛名湖」へ向かいましょう。メロディーラインを通って気分を上げつつ、標高の高い榛名湖畔へ。

湖畔の空気を吸い込んでリフレッシュした後は、榛名山ロープウェイに乗って山頂へ。そこにある「榛名富士山神社」で絶景と共にパワーをチャージします。

その後、車で「榛名神社」へ移動。奇岩に囲まれた荘厳な雰囲気の中、参拝をして心を整えます。
【昼食】水沢うどん街道で舌鼓
お腹が空いてくるお昼時には、「水沢うどん街道」へ向かいます。
お好みのお店に入って、名物の水沢うどんと舞茸天ぷらのセットを堪能しましょう。
人気店は混雑するので、少し時間をずらすか、早めに向かうのがコツです。食後には近くの「水澤観世音」にお参りするのも良いでしょう。
【午後】おもちゃと人形自動車博物館と石段街
午後は、「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」へ。
昭和レトロな世界と名車の数々をじっくり見学します。所要時間は1時間から1時間半ほど見ておくと良いでしょう。
その後、いよいよ伊香保温泉の中心地へ移動し、駐車場に車を停めます。
365段の石段街を散策しながら、食べ歩きやお土産選びを楽しみましょう。頂上の伊香保神社まで登り、さらに奥の河鹿橋まで足を延ばします。
夕暮れ時の河鹿橋は特に雰囲気が良く、写真撮影にも最適です。
【夕方】日帰り温泉で疲れを癒して帰路へ
散策で程よく疲れた体には、温泉が一番です。
伊香保温泉には「黄金の湯」と「白銀の湯」という2種類の源泉があります。
石段街の途中にある共同浴場「石段の湯」や、露天風呂が自慢の「伊香保露天風呂」など、日帰り入浴できる施設がたくさんあります。

茶褐色の黄金の湯に浸かれば、体の芯からポカポカに温まります。
すっかりリフレッシュした後は、安全運転で帰路につきましょう。
お土産に買った湯の花まんじゅうを家で食べる楽しみも待っています。
冬の伊香保ドライブの注意点
最後に、冬に伊香保へ行く場合の注意点をお伝えします。
伊香保温泉や榛名湖周辺は標高が高いため、平地では雨でも、ここでは雪になることがよくあります。特に12月から3月にかけては、路面の凍結や積雪の可能性があります。
「スタッドレスタイヤ」の装着は必須と考えてください。ノーマルタイヤでは、坂道の多い伊香保の温泉街で立ち往生してしまう危険性があります。

また、急な天候の変化に備えて、タイヤチェーンを携行しておくとさらに安心です。
冬の朝晩は氷点下になることも珍しくないので、防寒対策もしっかりとして出かけましょう。
いかがでしたでしょうか。
伊香保温泉は、ドライブで訪れることでその魅力が何倍にも広がるエリアです。
自分のペースで好きな場所に立ち寄り、美味しいものを食べ、温泉で癒される。そんな贅沢な休日を、ぜひ愛車と共に過ごしてみてください。
次の休みは、伊香保の風を感じにドライブへ出かけてみませんか?
